【本日9/15(木)の主なスクラップの入荷状況】
主要3品目(ピカ・銅・80%1本線)計:約750kg、鉄:約3.6t、ステンレス:約1.5t、空調機(エアコン)及び給湯器、ガスメーター(計):約1.3t etc
来客数:延べ19組、仕入総額:約160万円 ご来店頂きましたお客様誠にありがとうございました。
入荷に関しては4日連続の200万円突破とはいきませんでしたが、久しぶりにご来店下さった当店常連の電気工事業者様ともお話が出来て何よりでした。
さて、本日のブログではちょっとお客様目線に立ったテーマにてお話をしたいと思います。
表題は「屑屋における得手、不得手(得意、不得意)」についてです。今尚、新規開業するスクラップ業者の数は年々増え続けており、ヤードの囲いに設置された看板の謳い文句は猫も杓子も決まって「鉄・非鉄 高価買取中!」といったものばかりです。しかしながら、実際にHPなど目に見える形で買取価格をオープンにしている屑屋は現状ではまだほんの一握りです。ほとんどの場合、興味のある価格情報を事前には知らされない為、お客様の視点からすると、「高価買取とは言っても具体的にいくらで買ってくれるの?」という不安が拭えません。そもそも買取価格を開示しない買取業者がほとんどなので、比較・検討すらままなりません。
(同業者として詳細には触れませんが、実は多くの屑屋が価格をオープンにしたがらないのはもちろんそれなりの事情があるんです。)
どの屑屋にも言えることですが、どんな種類のスクラップでも実際の相場以上に「高価」買取出来るなんてことはまずあり得ません!諸般の事情より、扱う商材にも当然、得意・不得意があるからです。
例えば、当店「スクラップ買取り王」の事例についてです。本日はたまたまステンレス屑が大量(約1.5t)に入荷しましたが、通常はこれだけの量が一度に入荷することはほとんどありません。価格競争力で言えば、ステンレスはせいぜい「C」ランク(可もなく不可もなく)の商材です。
【主要ラインナップにおける管理人の主観による評価一覧】
※主要3品目・・・ピカ、銅、80%1本線
Aランク(強い):銅、電線系
※主要3品目(ピカ、銅、80%1本線)は「S」ランク(TOPクラス)と言ってよい。
Bランク(まあ強い):真鍮、鉄屑、MIXメタル(空調、給湯器など)
Cランク(可もなく不可もなく):ステンレス、アルミ(アルミガラ、アルミホイール)
※アルミの内、アルミサッシは「B」ランク、アルミ印刷版は「A」ランクにより近いです。
Dランク(ハッキリ言って弱い):バッテリー
概ね、こんな感じでしょうか。Aランクの商材は元より、Bランク、Cランクでも将来的に、取扱量を増やしていきたいと考えているのが、鉄屑とアルミなんです。ネックとなってくるのが「設備投資費用」と「ヤードのスペース」の2点なんですね。鉄を強化しようと思えばギロチン、アルミならばプレス機といった設備投資が必須になりますが、かかる金額は莫大なものとなります。また、ヤードのスペースを広げようと思えば、当然、土地代や人件費がさらに必要となります。
どんなスクラップでも「超高価買取」を実現できればそれは本当に凄いことなのですが、やはり理想と現実(リソースには限界が有り)は違います。結局、ビジネスにおいては局地戦(ここだけは絶対に負けないというポイント)をいかに確実に制するかが最大の鍵となります。今後はストロングポイントにさらに磨きをかけつつ、ウィークポイントの低減を意識しながら、年々、激化するこの厳しい市場を勝ち抜いていきたいと考えております。