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【追憶】スクラップ業界の隆盛と凋落

【昨日10/28(土)の主なスクラップの入荷状況】

主要3品目(ピカ・銅・80%電線)計:約2t、真鍮:約150kg、VA・雑線等:約500kg、鉄:約8.8t、給湯器及び特上雑品:約650kg、アルミ及びステンレス:約250kg etc

来客数:延べ36名、仕入総額:約330万円 ご来店頂きましたお客様誠にありがとうございました。

10月も残すところあと僅かとなり、ふと15年の前の記憶が私の脳裏をよぎりました。2008年の秋と言えば、時は「リーマンショック(リーマン・ショック – Wikipedia)」の真っ只中。米国4位の大手証券会社リーマン・ブラザーズの経営破綻(2008.9.15)に端を発した世界的な金融危機は当時のあらゆる業種を直撃。我々が身を置くスクラップ業界ももちろん例外ではなく、金属屑の価値は軒並み大暴落。当時、多額の設備投資で急成長していた大手のスクラップ貿易会社(中国向けの雑品屋)は莫大な評価損(在庫の資産価値は概ね1/3~1/4にダウン)を計上。多額の負債を抱えたまま、次々と倒産という憂き目に遭いました。

北京五輪開催による中国特需の恩恵を受け、2006年初頭から右肩上がりの成長を続けていたスクラップ業界でしたが、バブルの終焉は唐突にあまりにもあっけなく訪れたのです。

参考までに当年(2008)の銅相場(建値)の推移(↓)

7/3・・・100万円/t  ※この年のピークがここ

8/1・・・94万円/t

9/1・・・87万円/t

10/1・・・73万円/t

10/29・・・48万円/t ※JX発表の銅建値、10月中の改定は実に8回。4週間で25万円/tの大暴落!Σ(゚д゚lll)

12/22・・・31万円/t ※ここが底値と予想出来た人は当時どれほどいたのだろう?

事業規模こそ比較になりませんが、当時は個人事業主だった弊社代表(定松)とその従業員であった私(新家)も途方に暮れ、構えていた事業所も閉鎖。人生の再出発を余儀なくされました。

あれからもう15年が経つのかと思うと感慨深いですが、あの時味わった絶望や挫折も今となっては「懐かしい思い出」です。(;^ω^)

長かった冬の時代を経て、「バブルの再来!?」を迎えている昨今のスクラップ業界。業界全体を取り巻く市場環境は過去15年で大きく変化し、同業者の少なかった「共存の時代」から生き残りをかけた「競争の時代」という新たなステージへ突入しました。

私のこんな他愛のないブログを読んで下さっている方は、一般のお客様は元より、お付き合いのある同業者の方など実はかなりいらっしゃるんですよね。会社の成長につれ、これまで以上に注目されることになると思いますが、WEBのキャッチフレーズでもある「進化し続ける日本企業」としてさらに邁進していかねばと誓う、今日この頃であります。

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