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【買取総額1,500万円】外から見た「屑屋」稼業

休日のブログ更新、振り返ると今週もまた充実した1週間でした。後半3日間(10/10・木~10/12・土)の主なスクラップの買取実績です。

主要3品目(ピカ・銅・80%電線)計:約7.4t、真鍮:約400kg、VA・雑線等:約3.6t、鉄:約5.8t、給湯器及び特上雑品:約3.5t、アルミ及びステンレス:約2.6t etc

3日間(10/10・土~10/12・土)累計・・・来客数:延べ96組、買取総額:約1,500万円(1日平均:32組、500万円) 

1週間(10/7・月~10/12・土)累計・・・来客数:延べ162組、買取総額:約2,550万円 (1日平均:27組、425万円) 

1日平均40組近い来客数を記録した先月(9月)の中旬~下旬に比べれば、現在はその約2/3ほどですが、今週などは特に「量」以上に「質」が際立った1週間でした。ご来店頂きましたお客様誠にありがとうございました。

管理人もこの屑屋という仕事にもう随分長いこと携わっておりますが、就業中の作業風景を目にする接客中のお客様からは度々こんなお話を振られます。

お客様「スクラップ屋さんの仕事って何だかすごく楽しそうですね。羨ましいです。」

よく「隣の芝生は青く見える」と言いますが、傍から見た屑屋はこのように映るようです。

現役屑屋として、初めに言わせて頂きますが「現実は決して楽(ラク)ではないですし、ムチャクチャ儲かる仕事でもない」ですよ(笑)!

しかしながら、「独特の雰囲気で謎が多く、実情はよく分からないけど、何となく楽しそうに見える」、これがお客様が抱く一般的な屑屋のイメージらしいのです。

そのように映る理由はなぜなのか、私なりに3つほど考察してみました。

 

理由その①・・・「基本的には”待ち”の営業スタイルである」点

一般的に屑屋に来るお客様の客層としてやはり「建設業(建築、電気・空調、水道・ガスなどの設備工事)」に所属する方が多いです。建設業に従事する方にとって仕事場(現場)というのは基本的に固定されておらず、毎回異なります。現場が距離的に近いAという場所の場合も有れば、勤務先の会社から遠く離れたBという場所に向かうこともあります。後者の場合、費やす時間、労力を考えると長距離の「移動」だけでも本当に大変です。これらは自らが現場に向かう所謂、”攻め”のスタイルと言えるでしょう。もちろん、屑屋にも自らが直接「工場や解体現場」に引取に出向くスタイル(出張)もあるのですが、基本的には自社ヤードへ来店されるお客様を”待つ”というスタイルが主流と言えます。まあ、日常的に大きな移動が無い分、楽と言えば楽なのかも?

 

理由その②・・・「体を動かす以上に機械(重機)を動かす」点

屑屋の場合、人力で持てないような重量物の運搬作業は基本的に(ユンボなどの)重機を操縦することで対応することが出来ます。この重機を器用に操る一連の動作がお客様には非常に興味深く映るようで「重機の操縦、メッチャ楽しそう。俺も1回やってみたいな~」などと、よく冗談交じりに言われますね。ほぼ人力のみのガテン系肉体労働との決定的な違い、この差は非常に大きいですね。生身の人間である以上、加齢に伴う体力の減退は避けられませんが、人間がやるとなると重労働なタスクを重機がこなしてくれますので、肉体的な負担を最小限に抑えることが出来ます。健康的な体と本人の意欲さえあれば、ある程度の高齢になっても現役を続けられる、これは大きな利点であり魅力でしょうね。過去耳にした他社さんの話ではありますが、80代という超高齢にも関わらず、重機を器用に操りながら現役の屑屋作業員としてバリバリ働く、スーパーおじいちゃん(相当な猛者だわ( ゚Д゚))もいたとか・・・凄すぎる。

 

理由その③・・・「扱う商材はお客様にとってはあくまで不要品である」点

一般人にはまだ馴染みの薄かった一昔前とは違い、情報化社会の今ではスクラップ(不要になった金属屑)の価値が広く大衆にも知れ渡るようになりました。とは言え、ヤードに持ち込まれるスクラップはお客様にとって、基本的には不要品(ゴミ)であることに変わりありません。そして、その”ゴミ”こそが我々にとっての貴重な商材(有価物)となるのです。

「屑屋はゴミを喜んで買い取り、お客様は(処分費を払うどころか、逆に)お金までもらえる。」という、一見、何とも言えない不思議な感覚ではあるが、結果的には”win-win”となる売買システム。これぞまさに屑屋の最大の醍醐味といってよいでしょう。ビジネスモデルも、ただひたすらに屑を集め、後は売るだけ。常に相場の範囲内で売買されるので売れ残ることもない。実に単純かつ分かりやすい商売である。お客様が絶えず、入荷量も多いヤードは活気もあるので、尚更、お客様の目には楽しそうに映るのかもしれません。

 

まとめると、こんな感じですかね。本日のブログを読んだ頂いた方が少しでもこの屑屋という世界に関心を持って頂けたなら幸いです。

今でこそ、すっかりと屑屋の住人になってしまった私ですが、若かりし頃の自分は将来、自分が今の仕事に就いているとは思いもしなかったです。正直、もっと華やかでかっこいい仕事に就いているかな~と思っていましたし、それ以前にそもそも屑屋なんて職業があること自体知りませんでした。

でも、なんだかんだで今の私はこの屑屋という仕事、嫌いじゃないですけどね(笑)。

以上、本日は「お客様から見た屑屋のイメージ」についてお話させて頂きました。m(__)m

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