【本日4/3(水)の主なスクラップの買取実績】
主要3品目(ピカ・銅・80%電線)計:約1.9t、VA・雑線等:約900kg、鉄:約3.4t、給湯器及び特上雑品:約700kg、アルミ及びステンレス:約700kg etc
来客数:延べ19組、仕入総額:約320万円 ※大雨の悪天候の中、ご来店頂きましたお客様誠にありがとうございました。
今回のブログの見出し、なかなかインパクトのあるものをチョイスしてみました。
未曽有の高騰を記録している「銅」の話題についてはこのブログでも頻繁に取り上げておりますが、今回のテーマは「鉄」です。「鉄」は私たちの生活の中でも最も身近な金属ですが、今後、スクラップとしての鉄もさらにその価値が高まっていくのは間違いないだろうと予測されます。
それに関連して、近年、メディアなどで頻繁に取り上げられている「脱炭素(カーボンニュートラル)」というキーワードについて少し触れてみたいと思います。興味のある方は以下に関連リンクをいくつか紹介しておりますので、是非ご覧になって下さい。
(参考)
高炉とは?電炉とは?鉄鋼材料の製造方法を徹底解説! | 鉄鋼ネット (tekkou-zairyou.com)
鉄スクラップ考④ JFEスチールが決断した高炉から電炉へのシフト | Frontier Eyes Online by フロンティア・マネジメント (frontier-eyes.online)
高炉存続の危機、50年までに大半が閉鎖も-脱炭素に揺れる鉄鋼業界 – Bloomberg
内容をざっと要約すると、
・製品としての鉄の製造方法としてメーカー(大手製鉄所)には「高炉」と「電炉」というプロセスの異なる2種類の炉がある。
原材料となるのは前者(高炉)が天然資源(鉄鉱石)であるのに対し、後者(電炉)がスクラップであるという点が異なる。
・現在、日本国内にある高炉は寿命を迎えたものから徐々に停止(廃炉)される。※設置から概ね25年から30年で寿命を迎える
・電炉のメリットとしては原材料のコストが安く、大量の二酸化炭素を排出する高炉と比較して環境への負荷が少ない。
・大手製鉄所は既に「高炉から電炉への切り替え」計画を進めており、将来的にはほぼ全ての炉が電炉へと移行する見込み。
早い話が
電炉への移行が進めば進むほど原材料である鉄スクラップの需要が高まる。結果として、問屋やヤード業者の買い付け価格がさらに高騰する。
というわけです。
今回の(高炉から電炉への)シフトチェンジはもう何年も前から伝えられていたことなのですが、先を見越してか、弊社の周辺でも事業拡大を目論む同業他社の動きが騒がしくなってきました。
狙いは明らかに「鉄」でしょう。仁義なき大争奪戦に突入、市場はまさに戦場となってきました。
以前のブログでも触れましたが、本気で鉄スクラップを集める為には、膨大な額の設備投資が必要になるわけですが、皆、どこからそんな金が沸いてくるんだろう?てか、これ以上、ヤード業者増えてどうすんの(笑)。
止まる気配のない「銅」の記録的な高騰にも驚かされますが、いやはや、本当にすごい時代になってきたな~って感じ。